設立背景・考え方

 

 身近なスポーツ環境の充実さ度合いは、コミュニティの有無にも大きく関係していると考えます。

 

 笹川スポーツ財団が実施した調査などによると、10代から20代以降に年齢が上がると、スポーツ活動の参加率が大幅に減少します。その中で若い世代ほど参加率が低い傾向にあるのですが、「今はスポーツをしていないがしたいと思っている」という潜在層も存在します。

 

 これまではフィットネスクラブに通ったり、最近はウォーキングやランニングを始める人も増えていると聞きますが、特にチームスポーツにおいては、仲間がいない・場所がないといった理由で「やりたくてもできていない」という状況があります。

 

 スポーツをするためには、地域の(各競技の)クラブチームに属するという手段もあるとは思います。しかし競技レベルの問題もありますし、入って楽しめるのは一部の経験者に限られるでしょう。またこのような場を用意する会社も以前よりは減ったと思われます。

 

 こうした状況に対し、地域で気軽にスポーツ(特にチームスポーツ)を楽しめる環境が整備され、地域コミュニティが形成されることが望ましいと考えます。

 また地域コミュニティにおいては、人々の関わりが薄くなっていることが問題視されています。特に若年層でかつ新住民と言われる他地域出身者(子育て中の主夫・主婦を含む)や在住外国人、その他単身世帯ほどその傾向が強くなっています。

 

 一方で、代表的な地域コミュニティと言える町会ではメンバーの固定化、高齢化が進んでいます。全国の市区町村では、文部科学省が推進して”多種目多世代”がコンセプトの総合型地域スポーツクラブを設立する動きが広がっておりますが、会員の属性が高齢者や子どもに偏っているクラブがほとんどです。また会員数が伸び悩んだり運営の担い手がいないなどの問題を抱え、クラブが十分に機能していなかったり設立に到らない地域も多いという現状があります。

 そこで、スポーツを入り口に若年層も関わりやすい地域コミュニティを創出し、地域全体で助け合い、孤立者のいない地域を目指すと同時に、種目間、世代間、地域間など有機的なつながりを生み出すことで、新たな日本の総合型地域スポーツクラブの形態を模索し、スポーツと社会との新たな接点、価値を生み出していきます。

 

 平成23年2月

きゅぽらスポーツコミュニティ

代表 石井邦知